開発銀行とはいったい何をしているのか、考えたことはありますか?設立から50年を迎えるアジア開発銀行はアジア太平洋地域でどのように貧困を削減し、繁栄を支えているのでしょうか?

Transcript

開発銀行とはいったい何をしているのか、考えたことはありますか?設立から50年を迎えるアジア開発銀行はアジア太平洋地域でどのように貧困を削減し、繁栄を支えているのでしょうか?

「アジア」と聞いて、どんなことが頭に浮かびますか?そう、アジアは世界で最も早く経済が成長している地域です。シンガポール、マレーシア、そして香港。でも同時に、アジアは残念ながら、貧しい人々が世界で最も多い地域でもあるのです。

ここにイーリンとマヤという2人のアジア人女性がいます。2人の共通点は、若くて独身だというところまで。

シンガポールに住むイーリンは会計士として成功を収めています。彼女が会計士になるまでにはいろいろなことが必要でした。出産前の母子看護、イーリン自身への良好な栄養補給、健康管理、水準の高い教育、住宅、交通、電気、そして仕事を見つけることができること、など。

でも実際にアジアに住んでいるのは、イーリンのような人達だけでなく、何千、何万人といったマヤのような人達です。マヤは2人の子供を抱えるシングルマザーです。マヤが住むのは小さなあばら家、電気も水道もありません。マヤは両親を助けるために12歳で働き始めたので学校にはほとんど行っていません。今は道端でお菓子を売って稼いでいますがマヤと子供たちの将来は明るいとはいえません。

マヤのような人達が、イーリンのように幸せで、健康で、そして生産的になれるよう手助けすることそれがADBの役割です。ではいったいどうやって?それはとてもシンプルです。

あなたの国がマヤのような人々の夢をかなえたいと思っているとしましょう。より良い病院、道路、電力、学校、橋、空港など、貧しい国から豊かな国になるためには多くのものを変えなければなりません。それを考えるだけでも大変なのに、そのすべてにお金がかかります。これだけのお金をタダで借りることは、もちろんできません。信用度に応じて金利を支払うことになります。貧しい国では重要なインフラを改善したくても融資を受けることは至難の業でしょう。民間の銀行は貸したお金が返ってこないことを考えて高い金利をつけたいと言うでしょう。

そこでADBの出番になります。ADBは違います。ADBは、お金を借りることに苦労している国に金利の低い融資を提供します。ADBは常に経済発展や開発の効果が大きなものに融資を行い、貸したお金ができるだけ効果的に活用されるようにしています。また、知識や技術を提供します。これが成功の秘訣なのです。これまでの50年間アジア・太平洋においてADBはこうした方法で活動してきました。

アジア・太平洋地域の国々のニーズは膨大です。ADBは融資を受けることすら難しいような貧しい国にも無償の資金協力を行って、経済成長を支援しています。

イーリンが、新しいスマートフォンを買うかそれとも休暇を取ってバリに行こうか考えている一方で、子供達に食べさせようか自分の病気の薬を買おうか悩んでいるマヤ。そんな悩みはもうお終いにしましょう。

貧困から繁栄へというアジアの驚くべき旅路にADBが参加して半世紀。でもまだ旅の終わりは遠い先です。あなたもぜひ参加してみませんか。すべての人々が今よりも豊かで、健康で、洗練され、そして幸せになれるアジアの実現をお手伝いするこの旅へ。

SHARE THIS PAGE