アジア開発銀行が半世紀以上にわたり実現してきたこと、また、開発のニーズに応えるためアジア太平洋地域の成熟と共にどのように変革しているかをご覧ください。

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アジア開発銀行は創設50周年を迎えました。

1960年代にADBを創ったアジア太平洋地域は驚くほど変貌しました。

もともと農業主体で貧しかったアジアが今日ではダイナミックで自信に満ち溢れ未来の明るい地域となっています。

ドラマチックでしかも安定した成長を見せる地域。私たちは貧困から繁栄へと変貌したこの地域の信じられない旅路を共に歩めたことを、そして多くの国が経済的にも社会的にも進化に成功したということを誇りに思います。また、アジアが今日より豊かになっただけでなくより平和であることはとても素晴らしいことです。

信頼される開発パートナーとして政府や民間セクターや市民社会と密接に協力し、ADBは加盟国から変わらぬ支持を得ています。

中尾武彦総裁:

「この50年の間にアジアは驚異的な進化を遂げ、経済成長と貧困削減を実現しました。私たちは融資や無償資金事業、知識共有、そして政策対話を通じて、その進化の一翼を担ってきたことを誇りに思います。そしてこうした活動を通じて、ADBが互いの協力と友好の促進に貢献してきたものと確信しています。」

加盟国は、1966年の31カ国から今日では67カ国に、設立時に11億ドルだった資本金は、1,470億ドルになりました。私たちは誰もが活躍できる場所を創造し、誰もが等しく経済成長の恩恵を享受できる社会の実現に取り組めることをうれしく思います。

社会インフラの構築にはユニークな役割があります。それは貧困削減に効果があるだけでなく、アジア・太平洋の国々のつながりを強化します。ADBが橋や道路などインフラの構築を過去50年間にわたり支援してきた事は広く知られています。

一方で、サプライ・チェーンや貿易関係の構築、地域における対話を推進してきたことはアジアの目覚しい発展の旅路において同じく重要な貢献でした。

ADBが成し遂げてきたことを振り返る一方、アジアの世紀を実現するためには地域の成熟と共に、ADBも前を向き変革し続けなければなりません。

ADBは自ら改革を進める事でより効果的な開発パートナーとなっています。ADBは資本金を175億ドルから490億ドルへとほぼ3倍に増やし、2020年までに投融資額を1.5倍近くまで伸ばす見込みです。

そしてADBは気候変動への対応支援を倍増し、気候悪化の脅威から人々の命と生活を守ります。

これまで長い道のりを歩んできたADBの使命はこれからも続きます。アジアでは12億人もの人々が1日3.1ドル未満の貧困生活を送っています。ADBにはまだやるべきことがあります。

アジア太平洋地域では今後10年の間、毎年少なくとも1兆7千万ドルのインフラ投資が必要です。

貧困撲滅という私たちの夢を実現するために、ADBは活力ある持続可能な地域の構築に取り組み続けます。加盟国とのより力強いパートナーシップのもと、未来に向けて共に歩んでいきましょう。

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